hspは発達障害(ASD,ADHD)と誤診される事があります
hspと発達障害との類似点や相違点、誤診について
私は発達障害かも?と色々調べてこのページに辿り着いた方へ。
そして逆に、hspを調べている内に発達障害関連のページに行ってしまって、「あれ?自分はhspではなく発達障害なのかな?」と、よく分からなくなってしまった方も。
実はこうした事は普遍的にあります。
何故なら発達障害(ASD・自閉症スペクトラム、ADHD・注意欠陥多動症など)の代表的な特徴と、hsp由来で表れる代表的な悩みには幾つかの共通点があり、専門的な知識を持たない人がそれぞれを見てしまうと「違いは何かな?」と判断できなくなってしまうんですね。
それは2つの点から仕方のない事でもあります。
まず大きな問題は、発達障害は診断そのものが難しいという事
発達障害は範囲が広く、かつ、その診断基準があいまいで(基準自体が頻繁に変わったり、その基準に当てはまるかどうかの判断も診察した医師の主観により左右されるので)、同じ人を複数の医師が診察した場合、結果が異なる事は珍しくありません。
(オーストラリアでの研究結果によると誤診率はテスト方法により16~22%あるそうです)
その誤診の中には、hsp気質を持つ人がhspを知らないお医者さんに「発達障害グレーゾーン」とか「隠れADHA」などと診断されているケースがある可能性は高い訳ですね。
現に、昭和大学烏山病院・発達障害医療研究所の加藤進昌氏(2017年時)はNIKKEI STYLEの取材に
人の視線が気になるとか、名前が覚えられないなどで自分がASDではないかと疑っている大人の多くは発達障害ではなく、単に周囲に過敏に反応しているだけ。
とコメントしています。
↓該当コメントのキャプチャ(該当記事のリンクはこちら)
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ASDやADHDの専門的な研究所の代表である方が、~疑っている大人の多くは発達障害ではなく~と判断されている点から鑑みると、hspの人の発達障害としての誤診率は思っている以上に高いと考えて良いでしょう。
2つ目の問題はHSPの認知度の低さ
気を付けなければいけないのは、こうした状況は医療従事者に問題があるのではなく、発達障害自体の診断が難しい点に加え、HSPの認知度が低い事実が悪い方に重なって起きているのだという事です。
つまり、HSP気質を本人が上手く認知及びコントロールできず、発達障害と誤診されてしまう「症状(hsp気質を土台として現れる二次的な症状)」が起き、それによって不幸な誤診が引き起こされるという事。
(で、この場合は、こうした症状にフォーカスするだけでなく、土台となる気質事態にもフォーカスしなければ、症状の根本的な解消や克服には至らない訳です)
hspと発達障害との違いは何か?
これは決定的なポイントが1つあります。
それは、hspの代表的な特徴の1つである「高い共感能力」の有無。
先の加藤氏のコメントにもこうあります。
ASDの人は他人に対し「逆に無関心で、他人の行動の意味がわからないことが多い」
ある種の感覚の敏感さだけで判断してしまうとhspも発達障害も同じ様に見えてしまいますが、hspの人の場合、場の空気を察知したり、それが高じて気疲れしたり、他人からの評価が気になってしまって身動きが取れなくなってしまったりする反面、発達障害の人は完全に「マイワールド」で完結しており、人から自分がどう見られているかといった事を気にしたり、他人の気持ちを推し量ったりする事が苦手なんですね。
(現実的には苦手と言うより、できない、と言っても過言ではないと思います)
勿論、実際には個別的に症状の程度やその出方を考慮していかないと判断はできませんが、あくまで一般化した説明をすると、この部分がhspと発達障害の人との分かりやすい違いになるでしょう。
HSPに起因する悩みにはHSPに対応した方法で対処できます
気質をあなた本来の最適な状態に整える事で(アンテナをチューニングするイメージ)、気質由来の悩みは軽減、克服していく事ができます。
仮にそれでも悩みが消えない場合、あなたが抱える悩みや辛さは、実はHSP気質だけが原因ではないという事です。
HSPに加え環境要因や他の生きづらさを生み出す要因なども関連して化学反応の様に辛さが生み出されるケースも多いです。
つまりその場合、「辛さに対処するにはその+α部分にもアプローチしなければいけない」訳です。
気質だけでなく、自身の生きづらさを生み出している+αを特定し、それにもしっかり対処していきたいなら「生きづらさを根本から解消させる」をモットーとした考え方「生きづらさ解消プロトコル」がお力になれます。
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