HSP気質の人の本質的な特徴
HSPには、以下の4つの本質的特徴『DOES』がありますが、
D=Depth of processing(深く処理する)
O=being easily Overstimulated(過剰に刺激を受けやすい)
E=being both Emotionally reactive generally、havinng high Empathy(感情の反応が敏感、共感力が高い)
S=being aware of Subtle Stimuli(ささいな刺激を察知する)
正直、上記の表現では具体的にどんな事を指しているのか分かりにくいですよね。
端的に言えば「共感能力が高く、感覚や気持ちが敏感すぎる」という言葉だけで足りると思うんですが(この特徴が根幹となり、様々な悩みが派生してくるんです。だから具体的な悩みから「HSPだ」と判断するよりは、共感力の高さ、気持ちの敏感さの有無だけで判断した方がより正確な判断ができると思います)
その説明だけでは心許ないので、もう少し分かり易く砕いてご紹介していきます。
HSP気質の方が持つ5つの特徴
- 内的・外的刺激に敏感に反応する。
- 人や場からの影響を受けやすい。
- 第六感(直観&直感)に優れる。
- 行動や思考に自分のペースがあり、慎重かつ丁寧である。
- 1人の時間が必要。
ちょっと具体例と挙げると、
- 人間関係や仕事などに対して深く入り込む。
- 心の調和を乱されると激しく動揺する。(更に言えば調和を乱されやすい)
- 自分の感情の変化に非常に敏感で、繊細な感情を持っている。
- 空想しがちで、時にそうした考えで頭がいっぱいになってしまう。
等々です。
1.内的・外的刺激に敏感に反応する
音、光、匂い、肌触り(皮膚感覚)、振動など、他の人が気にしない様なレベルのものでも敏感に気づきますし、例えばライブ会場などの大きな音が鳴っている場所、ざわざわしているパーティ会場はとても苦手です。
住んでいる場所などでも、足音、騒音、交通の音などに敏感で、場合によってはそれによって大きなストレスを抱えてしまう原因になります。
(騒音以外にも、嵐や台風など、風や雨で家が揺らされたりする事にドキッとしたり、恐怖※を覚えたりします)
又、上記の外的刺激だけでなく、痛みや疲労などの内的な刺激にも敏感で、いろいろ考えを巡らし、内にこもってしまったり、落ち込んでしまったり、気疲れしやすいのも特徴です。
事実、HSPの7割は、自分の中の様々な思考やイメージに対しても敏感に反応し思考を巡らせる事ができる内向的な性格です。
※恐怖の感覚とは?
特に外的な刺激に対して、心臓や筋肉、血管が「キュッ」と縮み上がる様な感覚。その後で心臓が「ドックンドックン」と高鳴ってなかなか収まらない。
(人によっては足元がフワフワする、聴覚などの感覚が遠くなるなども)
2.人や場からの影響を受けやすい
HSP気質を持つ方は、人の言外での様子(ちょっとしたしぐさや表情、その時の雰囲気など)から、その人の真意や感情を何となく察知できたりします。
そうした気質に加え、心優しく穏やかで良心的な気質を持つ方が多く、他の人に寄り添ったり、深く思いやる事が自然にできるのも特徴です。
「共感力の高さ」と表現される事もあります。
ただ、その能力ゆえ、人や場にネガティブな念がある場合には影響を受けて引っ張られてしまい、自分も具合が悪くなったり、イライラしてしまったり、そうした不快感を何日間か引きずってしまったりもします。
3.第六感(直観&直感)に優れる
HSPは物事を前にした時、理屈で考えて答えを出すのではなく(勿論、理屈で考えたりも出来ますが)、その答えを直感的に導き出せたり、本質を見抜いたりする事ができます。
目に見えるものや理屈でなく、感覚的に状況分析な答えが分かる事が珍しくないのが特徴です。
(例えば、人の妊娠がわかったり、人と握手をした時にその手の間隔で自分の事をどう思っているか分かるなど)
尚、この感覚的な答えは正しいかどうかは問題ではなく(正しい事が多いですが)、感覚で答えがわかったりする気質があるという部分がポイントです。
4.行動や思考に自分のペースがあり、慎重かつ丁寧である
HSPは様々な事に深く思いを巡らせることができる為、何かをする場合でも様々なシチュエーションを想定し、その上でようやく行動に移していけます。
その為、受けた内容については仕事自体は丁寧で完璧にこなせるのが特徴ですが、往々にして「時間がかかる」「判断が遅い」などの評価になりがちです。
(思慮深く、物事を多角的にしっかり考えているだけなんですが・・・)
又、自分の仕事の様子を見られている環境だと実力を発揮できなかったり、自分のペースで行えない急ぎの仕事や急な依頼は大変苦手な傾向があります。
尚、行動以外の部分、思考や会話でも自身の中で様々な思考やイメージが多くめぐる為、質問に対して瞬時に答えたり、端的な内容にまとめて受け答えするのが苦手な傾向にあります。
5.1人の時間が必要
HSPは、上記4つの特徴を持つがゆえ、気疲れしやすかったり、深い思考をまとめたり、気持ちをリセットする為に1人で静かに過ごす時間を好みます。
「好みます」と言うより1人の時間が「必要」で、そうした時間を使って色々な空想を広げたり気持ちを静めたり内省をしてパワーをチャージしていけるのが特徴です。
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