きっかけが思い当たらないネガティブな思考、感情、感覚をおかしいと思わないのはオカシイ

トラウマは、過去から手を伸ばし、新たな犠牲者を捕まえることができる。

デイヴィッド・サック(精神科医)

人間の心は、ネガティブな経験だけにくっつこうとするマジックテープのようなものだ。

そして好ましい記憶はテフロン加工したかのように、はじきとばしてしまうのだ。

リック・ハンソン(神経心理学者)

現象が起きるのは必ず理由がある

一般的なカウンセラーや心理療法家に、「ネガティブな感情や感覚のきっかけがないんです」と話しても、「それは幼少期の頃の体験だったから記憶にないだけですよ」と返されます。

それ、本当でしょうか?

まぁ確かに、小さい頃だから記憶がないんだという説は、筋が通っていると言えば通っています。が、筋が通っているからと言って、それが真実であるとは限りません。

現に私は、

  • 幼稚園に上がる前(だと思うんですが)、池でおぼれた記憶があります。(その当時のそれ以外の記憶はありません)
  • 幼稚園に上がる前(これも予想ですが)、母に家に置き去りにされ泣いていた時の記憶もあります。
  • 幼稚園で台から落ちて腕を骨折した時の記憶もあります。(幼稚園でそれ以外の記憶はほとんどありません)
  • これも幼稚園頃だったと思うんですが、祖父が亡くなった際の記憶もあります。(祖父との思い出はその時の記憶だけです)

何が言いたいのかと言うと、どんなに小さい時でも、その人にとって、悲しい事、辛かった事はかなり覚えている、人の記憶は小さいからと言ってバカにならないという事なんです。

(興味深いのは、人の死と言うものを知識として理解できない年頃でも、その事をしっかり覚えているという事。これはつまり、ネガティブな出来事等が理屈ではなく半ば感覚として記憶されるのでは?と考えています)

つまり、ネガティブな感情がおきる原体験を本人が本当に思い当たらない場合、それはやはり「おかしい」と思わなければいけないという事であり、その原因が何か別の所にあるのでは?と思い至らなければいけないという事なんです。

何をやっても解消しない症状や現象がある。そんな時、その原因が「世代間連鎖トラウマ」がある可能性は否定できません。

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