ウサギはカメを見下す為に走るんです。自分はすごいって証明したいんです。

僕らは奇跡でできている第1話より

主人公・相河の講義での発言と、歯科医・育美との会話のシーンです。(相:相河、育:育美)

相「カメとウサギが競争します。ウサギはゴールの途中で寝ます。カメはウサギに追いつきますが、ウサギに声をかけようとしませんでした。

もしかしたらウサギ、倒れているかもしれないですよね?なのに、どうしてカメはウサギに声をかけなかったのでしょうか?」

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相「先生はウサギっぽいですね」

育「あの・・、こう見えてウサギじゃないんですよ。意外と努力型?器用じゃないけどコツコツ頑張るタイプで、どっちかって言うとカメですね」

相「コツコツ頑張るのがカメなんですか?」

育「えぇ、そうですよね・・・?」

相「物語の解釈は自由ですから」

育「相川さんのカメはどういう解釈なんですか?」

相「カメは全然頑張っていません。競争にも勝ち負けにも興味がないんです。カメはただ道を前に進む事自体が楽しいんです。カメの世界に最早ウサギの存在はなく、寝ているウサギに声をかけなかったのもその為です」

育「じゃあ、ウサギは?ウサギはどういう解釈ですか?能力があるのに、油断して負ける?」

相「ウサギは相手を見下す為に走るんです。自分はすごいって証明したいんです」

 
この会話を聞いて「ピン」と来る人は、人生や自分という存在について深く考えている方ではないでしょうか。

ゆうすけ的 補足解説

イソップ物語のウサギとカメの話ですね。

実はこの物語が、そしてこの物語に対する相川の解釈が、ドラマ全体を通じた一つの軸になっており、注意深く見ると、ドラマの登場人物も、それぞれウサギ系かカメ系かに分かれている事が分かります。

第1話でまず命題的に「カメは頑張っていない」「ウサギはカメを見下す為に走る」「自分はすごいって証明したい」といったキーワードが投げかけられます。

同じ「走る」でも、自分が走りたいから走るのか?人に評価してもらう為に、能力を見せつける為に走るのか?で、得られるものや結果が違ってくるんです。

内的な動機と外的な動機。

これをしたら評価されるんじゃないか?これができれば褒めてもらえるんじゃないか?これを達成すれば自分は認められるんじゃないか?etc.etce..etc...

自分の意識や価値の判断基準が、自分自身ではなく相手に向いているんですね。

だから、この話に対する相川の解釈のキモは、ウサギとカメ、どちらが勝とうがどうでも良いという点。そして、行う事に対する才能を仮に自分が持っていたとしても、それを行う動機によって結果は異なってくるって点。

仮にそのままウサギが勝ったとしても、恐らくウサギはその時はメチャクチャ勝利をアピールするでしょうが、その後ふと我に返った時に虚しさや虚無感に襲われたのでは?と勝手に想像してしまいます。

そういう意味では自身を省みるチャンスを得られ(それを活かせるかどうかは別として)、負けて良かったのかもねとも思います。

そして、セラピストとして様々な相談を受けてきた立場で言わせてもらうと、ウサギ的な動機で「頑張る」事をしても、努力程の結果が得られないのがほとんどで、その様な人たちは皆、結果がどうあれ疲弊していますね。

ハッキリ言うと、自身の内的な動機に基づいていないから、結局、辛くて続かないんです。(当然結果も頑張りほどにはついてこない)

だから物語でもウサギは途中で寝ちゃうでしょ?もし自分で走りたかったら寝ないで最後まで走り続けたはずなんですよ。

不思議ですよね?同じ行動をしているのに。動機のありようで180度成果が変わっちゃう・・・。

もし、今何かを頑張っていて辛いあなた。

その頑張りは評価して欲しくてやっていませんか?(誰に何と言ってほしいんでしょうか?)

辛さを解消するには、まずそれに気づいて手放す必要があるんですよ。

誰かに「すごい」って言われなくたって、あなたはすごいんですから。(不思議な事に、自分はすごいんだーってアピールするほどに、周りからは評価されなくなっちゃうんですよね~)

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投稿者プロフィール

小澤 祐介
小澤 祐介おざわゆうすけ
2006年、行政書士として開業。

その後、心理カウンセリング、各種セラピー等を学び、2011年頃よりメンタルセラピストとしての活動を開始。

現在は書士&セラピスト業に加え、カウンセラー、セラピスト、占い師等の開業やネット集客のサポートを行う。

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