HSPから派生してADHDになる訳ではありません。

HSPとADHDは別のものです

最近、とある方からお教え頂いた、HSP専門と称する方のブログを拝見しました。

そこには、

生活に支障が出るくらい困っている場合は、HSP性格特性から派生したADHDの症状です。

といった趣旨の記述がありました。

個人攻撃をしたい訳ではないので実名は伏せますが、まず前提としてADHDはHSPの延長線上にあるものではありません。

更に言えばHSPは性格の元となる気質の部分であり、性格そのものではありません。だからhspと言っても様々な性格の人がいますよね。

(ただし、性格特性という言葉を気質という意味で使われていて、派生と言うのも、後述するようにADHD的な症状が出るという意味合いで仰られているだけなのかもしれませんが・・・)

臨床的にはHSPとADHDの特徴的な症状がオーバーラップしているケースは珍しくありませんが、基本的な考え方としては「あくまでオーバーラップしているだけ」という考えをベースにする必要があります。

HSPとADHDは同じではないのですが・・・

HSPの提唱者であるエレイン博士は、その著書の中で

多くのHSC(HSPの子供バージョン)がADHDと誤診されていると言う専門家もいます。

私はHSCがADHDだということは、ありえると思います。

でも、この2つは同じではありませんし、ある意味で正反対ともいえます。

と説明しています。

ADHDと診断されている方の中には、実はHSPである人が含まれている可能性がある訳です。

(ブログの別エントリーでも詳しく取り上げる予定ですが、お医者さんから「あなたはADHDボーダー」と言われた方や、一般的な書籍などで紹介されている「隠れADHD」に該当していると考えている方の大多数はHSPであろうと考えています)

ただしそれは『HSP≒ADHDの一部(つまり誤診)』や、薄いですが『HSP+ADHD』という可能性があっても(ただしこの場合、ADHDの概念自体が変わる必要があります)、『HSP⇒ADHD』という訳ではない事に注意。(この説明じゃわかりにくいかなぁ~)

これはHSPだけでなく、ADHDの診断基準や範囲そのものが実は確立されているものではなく、基準となっているアメリカの精神医学会でも未だに議論が続いている「確定や診断が難しい」ものだから、現状では「可能性」という濁した言い方が限界なんですよ。

更には、hspの特徴として「繊細である為、様々な刺激に敏感に反応してしまう」ので、その刺激情報を処理しきれない結果、気が散る様な形でADHDのような不注意性や多動性を示す場合があるという事。

HSPは情報を深く処理する気質であるが故に、刺激過多の環境ではキャパオーバーになり、それが表面的にはADHD的な特徴として見えてしまう訳です。

他方、ADHDの方の不注意性や多動性は環境由来ではなく、それ自体が生まれ持っての特性と考えられているんですね。だからADHDの多動性等は環境を変えても変化が無い。(逆に言えば環境を変えて不注意性や多動性が改善するならば、それはADHDではなく、HSP気質に基づく反応だと考える事ができます)

ここが、言葉として表すと同じ様な症状にもかかわらず正反対と言われる所以でしょう。

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